ネットで「スポーツ ライブ」と検索されるボリュームが増えています。パンデミックの影響もあり、日本のスポーツファンはオンラインのライブ配信や試合結果を求めているようです。
特に、2022年は11月から12月にかけてサッカーワールドカップが開催され、多くの人がオンラインでのストリーミングを楽しんだことでしょう。サッカーへの関心は高まり、国内Jリーグはもちろん、イングランドのプレミアリーグを見る方法を探すなど、海外リーグのシーズンをネットで検索する人が多くなると予想できます。
この記事では、近年のスポーツとネットでの「ライブ」との検索の関係に注目し、日本のスポーツファンの動向について興味深いデータを集めました。
Googleで「スポーツ ライブ 」の検索はどのくらい人気?
「スポーツ ライブ」の検索は、棒グラフの平均が示す通り2017から2021にかけて増加傾向にあります。グラフが大きく伸びている点をいくつか考察してみましょう。
注意:Googleトレンドのグラフに表示される「人気度の動向」の数値は、対象の抽出データにおける最高の値を100とした場合に、その総数に対する相対的な値を示しています。
2019年の10月は日本で初めてラグビーワールドカップが開催され、日本代表が史上初のベスト8入りを果たし、日本中が歓喜に包まれました。2020年の春は、新型コロナウイルスの感染が拡大した時期です。この影響で、外出をせずに、2月のサッカーJリーグの開幕節やまだ開催されていたその他のスポーツなどをネットで楽しみたいという人が増えたようです。その後、2020年5月下旬から6月にかけて、中断していた国内や海外サッカーの試合再開のニュースが流れ、プロ野球も6月中旬に例年より遅れて無観客で開幕しました。2021年の7月下旬から8月にかけてのグラフの伸びは、東京オリンピックの開催期間であったのはもちろん、ほとんどの会場で異例の無観客対応ということもあって、日本中で各スポーツに関心が集まった結果でしょう。また、2021年8月後半にも伸びがみられますが、この時期は2年ぶりに開催された高校野球の決勝が行われた時期と重なります。そして2021年の10月末は、プロ野球で東京ヤクルトスワローズが6年ぶり8度目のセ・リーグ優勝、オリックス・バファローズが25年ぶり13度目のパ・リーグ優勝を果たしたことで、その盛り上がりが検索に反映されたと言えそうです。
人気のスポーツは「ライブ」で検索される?
日本で人気のスポーツのうち「ライブ」と併せて検索された以下の各スポーツについて、Googleトレンドの「人気度の動向」(年間平均)を2021年と2017年で比較しました。
注意:Googleトレンドの「人気度の動向」の数値は、対象の抽出データにおける最高の値を100とした場合に、その総数に対する相対的な値を示しています。表示されている数値は、あくまでも各スポーツごとの検索データの中での相対的な割合を示す数値であり、数値が大きい=検索ボリュームが大きいというわけではありません。
テニスを除く各スポーツで、2021年の方が相対的に多く検索されています。
特に地上波やBSでの無料生放送は行われないF1や、ネット配信が主流のボクシングは「人気度の動向」が高く、オンラインでの視聴に大きな需要があることを示しています。また、プロ野球や高校野球の人気を考えると、野球が上位にランクインするのは不思議ではありません。フィギュアスケートについては、2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪で2大会連続オリンピック金メダリストの羽生結弦選手への人気の高さがフィギュアスケート界の「ライブ」に対する関心を押し上げたと言っても過言ではないでしょう。
一方、これらのデータはその年のスポーツのイベントや選手の活躍によっても大きく左右されることも考慮すべきでしょう。
冒頭でも記載の通り、2022年11月はサッカーにおいて、2022FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会が開催されるため、サッカーに大きな注目が集まることは間違いありません。
サッカーより野球が人気の傾向 ー 都道府県別は「巨人」、検索の人気度は「阪神」が優勢
日本で人気のサッカーと野球。それぞれファンが多い以下の4チームと「ライブ」との検索について、比べてみました。
サッカー:FC東京、浦和レッズ
野球:巨人、阪神
まず、上記の日本地図が示す通り、4チームの中では、全国的に野球の2チームが優勢でした。「巨人」で検索する都道府県が多いものの、関西方面ではやはり「阪神」の基盤が強いと言えます。また、「浦和レッズ」の埼玉県は、全国で唯一、野球を抑えてサッカーへの関心が高いことを証明しました。
注意:Googleトレンドのグラフに表示される「人気度の動向」の数値は、対象の抽出データにおける最高の値を100とした場合に、その総数に対する相対的な値を示しています。
一方、チーム名と「ライブ」との検索結果では、やはり野球のチームが優勢ですが、「巨人」よりも「阪神」の方が人気度の動向が高い傾向にあり、熱心なファン層の存在を示す結果となりました。
国民が沸いたスポーツ界の注目の日
近年のスポーツ界で「人気度の動向」が急上昇した記憶に残る日をいくつかご紹介します。
2019年10月のラグビー日本代表の快挙は記憶に新しく、チーム目標だったベスト8を達成して話題となりました。2021年4月はゴルフで松山選手がマスターズ・トーナメントを制して日本人初のメジャー制覇という快挙を成し遂げたこともあり、ゴルフの人気を押し上げた一因と言えそうです。2021年の東京オリンピックは、日本はもちろん世界が注目した大会となりました。また、日本でのフィギュアスケートの人気は非常に高く、直近では、2022年2月の冬季オリンピックでの羽生結弦選手の健闘が多くの注目を集めました。
「MLB ライブ」とエンゼルスの大谷選手の影響
日本での米国メジャーリーグ(MLB)の人気と、近年の活躍が目覚ましいエンゼルスの大谷翔平選手の影響について、「MLB ライブ」の人気度の動向から興味深い点をいくつかご紹介します。
注意:Googleトレンドのグラフに表示される「人気度の動向」の数値は、その抽出データにおける最高の値を100とした場合に、その総数に対する相対的な値を示しています。
大谷翔平選手が米国メジャーリーグ(大リーグ)のエンゼルスに入団したのが2018年の春。その後、ア・リーグMVPに選出され大活躍した2021年を経て、「MLB ライブ」への関心が急激に高まったことがわかります。
A: 2018年2月24日 大谷選手 オープン戦でデビュー登板
B: 2018年4月1日 大谷選手 デビュー登板で勝利
C: 2019年10月22日 ワールドシリーズ開幕
D: 2021年7月7日 大谷選手 日本人最多の32号本塁打
E: 2021年7月13日 大谷選手 二刀流でMLBオールスターに出場
F: 2021年8月19日 大谷選手 2安打1打点、エンゼルスが8点差逆転勝ち
G: 2022年6月15日 大谷選手 10試合連続安打
H: 2022年7月19日 大谷選手 MLBオールスターの先頭打者で中前安打
大谷選手の活躍は引き続き注目されることでしょう。
VPNでスポーツのライブをもっと安全に楽しもう!
ご紹介した通り、スポーツファンの関心は大きなイベントや大会、個々の選手の動向によって大きく左右されやすいことがわかります。そして、ファンの関心に応えるように、今後、オンラインで視聴できるスポーツはますます増えていくでしょう。
スポーツのライブ配信やライブの結果をフォローするなら、動画配信サービスが便利です。視聴の際にはVPNをオンにして、プライベートで安全なネットワークを確保することを強くおすすめします。自分にあったサービスを見つけて、スポーツ観戦を楽しみましょう!